外壁塗装の耐久年数(どれくらい持つか)は、使用する塗料の種類や施工の品質・環境条件によって変わります。
一度の外壁塗装でどれくらい持つの?
一般的には、7年〜15年程度が目安です。
ただし、塗料の種類やお住まいの地域の気候、外壁材の種類によっても差が出ます。
耐用年数を左右するその他の要因
- 施工の質(下地処理や塗り回数が不十分だと短命に)
- 建物の立地条件(海沿いや山間部は劣化が早い)
- 外壁材との相性(素材により適した塗料が異なる)
塗り替えのタイミングのチェックポイント
- チョーキング(白い粉がつく)
- 色あせ
- ヒビ・クラック
- コケ・カビの発生
- 塗膜の膨れや剥がれ
定期的な塗り替えは、見た目だけでなく「雨漏り防止」「断熱効果」「建物の寿命延長」にもつながります。
主な塗料の種類と耐用年数
外壁塗装に使われる代表的な5種類の塗料について、耐用年数とメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
塗料の種類 | 耐用年数 (目安) | メリット | デメリット |
アクリル塗料 | 約5~8年 | ・価格が安い ・発色が良くカラーバリエーション豊富 | ・耐久性が低い ・頻繁な塗り替えが必要 ・紫外線に弱い |
ウレタン塗料 | 約7~10年 | ・柔軟性がありヒビ割れしにくい ・細かい部分に塗りやすい ・コストが比較的安価 | ・紫外線に弱く、経年劣化が早め ・近年はシリコン塗料に押されて減少傾向 |
シリコン塗料 | 約10~13年 | ・価格と耐久性のバランスが良い ・汚れにくく雨にも強い ・一般住宅で最も人気 | ・ウレタンより高価 ・下地との相性に注意が必要な場合あり |
フッ素塗料 | 約15~20年 | ・非常に高い耐候性・耐久性 ・紫外線や雨風に強い ・メンテナンス回数を減らせる | ・価格が高い ・硬いため細かい部分に不向きなことも |
無機塗料 (※無機+有機のハイブリッドが主流) | 約20~25年 | ・最高レベルの耐久性と防汚性 ・カビやコケがつきにくい ・燃えにくく不燃性がある | ・非常に高価 ・扱える施工業者が限られることも |
耐用年数=再塗装までの目安です。環境や施工状況で前後します。
最近は「ラジカル制御型塗料」など新タイプも登場し、シリコン~フッ素の中間的な性能を持つ塗料も選ばれています。
「費用を抑えて頻繁に塗り替え」or「一度で長く持たせたい」など、ライフプランに合わせて選ぶのがおすすめです。
